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日本メイド協会の逆襲!?産経新聞、朝日新聞に連続記事

 18日に産経新聞がメイド検定を中心に、19日には朝日新聞が日本メイド協会の設立についての記事が紙面に踊りました。しかし不自然な内容が目に付き、4月の話題だった協会設立を今の時期に焼きなおした朝日新聞は当然、産経新聞は様々な人に取材を試みたにも関わらず、このような記事になってしまうのは、すでに捏造を2回繰り返していることもあり、マスコミとしてメイド文化を理解する限界にあるといわざるを得ません。これには日本メイド協会の取材対応のまずさ、というのも原因にあるようです。
産経新聞 「メイド」を文化に!? 12月に初の「検定」 コーヒーのクレーム対応に雑談で対応
会員は1200人
人材紹介を行う
メイド養成アカデミー〜必要性
アキバガイド〜メイド店の増加について
朝日新聞 正しいメードは? オタク業界が「日本メイド協会」設立 ミニスカートにエプロン
都心に事務所を構えた
個人会員を中心に500人
セミナーを9月に開催
メイド検定は12月、1級には裁縫
講師は元客室乗務員

 簡単にポイントをまとめました。

■都心に事務所を構えた
 協会のサイトに設立事務所として東京都千代田区神田須田町1-22-14という住所が記載されています。この住所は会長の大門氏の自宅です。

■会員数が食い違う
 産経では1200人、朝日では個人を中心に500人。mixiのコミュニティでは19日現在23人のメンバーが登録していますが、コミュニティの管理人が日本メイド協会の会長で、このコミュにはメンバー以外が書き込めない設定されています。産経のはコンタクトをとったのがMAXで1200人ではないかと推測されますが、朝日の個人会員500人は活動内容が不明な団体としては異常な数値です。こちらは問い合わせ数なのかもしれません。

■メイド協会のセミナーに元客室乗務員?
 メイド経験者ではなく、客室乗務員をセミナーの講師に呼ぶのは接客のレクチャーとしてはありだと思いますが、客室乗務員よりもホテル経験者や実際のメイドさん、メイドさん店長などより優先度の高い講師候補がいます。記事に載せるには???となるもの。

■日本メイド協会が求めるメイド像が曖昧、というかおかしいwww
 メイド検定では1〜3級まであり、メイドの歴史や文化、マナーの知識の問題が出題されるという。1級は裁縫の実技がある。いわゆる萌え産業の中のメイドの定義から離れるような内容の一方、出題例として「カフェのお客さまが『このコーヒー熱いよ。僕は猫舌なんだ』と言いました。メイドとしての適切な対応を記述しなさい」の模範解答が「お客さまにケガ、やけどがなかったかを確認する。おわびをした後、コーヒーがお客さまにとって適温となるまで会話をする」と、こちらは一部のメイドカフェでしか通用のしない対応方法を解答しています。このレベルであれば「新たにコーヒーを入れなおす」「ふーふーして冷ましてあげる」「氷を入れる」「次はアイスコーヒーを頼もうねと諭す」「ぬるいホットコーヒーはホットコーヒーじゃないよね?と言う」「おまえの猫舌なんか知ったことかと怒る」いずれも正答です。店のスタイルによって対応が変わります。 むしろメイドカフェのサービスに会話が含まれている、それって○○じゃね?と誤解を与えてしまうと、協会は何やっているの?と批判は避けられません。すでに出ていますね・・・

 メイド養成アカデミーやアキバでガイドの情報から、組織的なものがあってもよい、というのは共通認識でよいと思われます。そのために日本メイド協会が役目を果たせるのであればいいのですが・・・記事だけでも、嘘や間違いが発覚しているため、事実はどうなんだ?ちゃんとした組織なのか、と不安が先に出てしまいます。このまま間違った情報ばかりでていると、個人のメイドファンを騙して会員を募り、そのままドロンとなっても不思議ではないというもの。早く体制を整え、会員が安心できる組織になることを願います。このままじゃ「イタイ」だけではなく、マスコミ巻き込んでマイナス効果しかない。

 朝日新聞の「メード」という表記は「メイドカフェ・メイド喫茶」という存在を認めていないため。メイド業界で使われる「メイド」とは異なる「メード」で、新聞社としての理解の低さを表すもの。スポーツ紙を中心に「メイド」という表現が一般的となってきています。メイド産業が文化として認められるには、この堅いマスコミの表記が「メイド」になったときなのかもしれません。

(2007/06/19)

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